相続
2025-11-19
相続財産とは
相続の手続きを考えるとき、「相続人」と並んで大切なのが「相続財産」です。
では、相続財産とはどのようなものを指すのでしょうか。
財産というと「お金」や「不動産」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はもう少し広い意味があります。
相続財産の基本
相続財産とは、亡くなられた方(被相続人)が生前に持っていたすべての財産上の権利・義務のことをいいます。
つまり、プラスの財産(資産)だけでなく、マイナスの財産(負債)も含まれます。
プラスの財産(もらう財産)
主に次のようなものが該当します。
- 現金・預貯金
- 不動産(土地・建物)
- 有価証券(株式・投資信託など)
- 車、貴金属、美術品などの動産
- 生命保険の満期保険金(契約内容による)
- 貸付金・未収金
また、形のある財産だけでなく、貸しているお金や賃貸契約の権利など、目に見えない財産も含まれます。
マイナスの財産(引き継ぐ義務)
相続では、財産だけでなく**債務(借金)**も一緒に引き継ぐことになります。
- 借入金・ローン残高
- 未払いの税金や医療費
- 連帯保証人としての債務
これらも「相続財産」に含まれますので、相続を受ける際には、財産の全体像をしっかり把握することが大切です。
相続の対象にならないもの
一方で、被相続人が持っていても、相続の対象にならないものもあります。
- 死亡保険金(受取人が指定されている場合)
- 遺族年金・弔慰金
- 祭祀財産(お墓・仏壇など)
これらは、法律上「相続財産」とは別の扱いとなり、受取人や家族が個別に受け取ることができます。
相続財産を調べるときのポイント
相続財産を調べるには、通帳・固定資産税の通知書・証券会社の書類・保険証券などを確認します。
場合によっては、銀行照会や不動産登記簿の確認が必要になることもあります。
はじめは複雑に感じるかもしれませんが、一つひとつ整理していけば大丈夫です。
専門家が一緒に整理しながら、どの財産が相続の対象となるのかを明確にしていきます。
まとめ
相続財産の確認は、「何をどう分けるか」を考える前の大切なステップです。
見落としがあると、後になって思わぬトラブルになることもありますので、
早めに全体を把握し、必要に応じて専門家にご相談されることをおすすめします。
大切な方が遺された想いを丁寧に受け取り、安心して次の世代へつないでいけるよう、
心を込めてサポートいたします。
グレイス相続・終活総合サポート代々木
代表行政書士 本木 千津子(もとき ちづこ)
