コラム
2026-01-23
遺言を書いても安心できない?
遺留分トラブルを防ぐために知っておくべきこと
「遺言を書けば、すべて自分の思い通りにできる」
そう思われがちですが、実はそうとは限りません。
その理由が、遺留分(いりゅうぶん)です。
遺留分とは?
遺留分とは、
法律で最低限保障された相続分のことです。
次の人には、遺留分が認められています。
- 配偶者
- 子ども
- 直系尊属(親など)
※兄弟姉妹には遺留分はありません。
遺留分が問題になるケース
よくある例
- 「すべてを配偶者に相続させる」という遺言
- 「長男に全財産を相続させる」という遺言
- 特定の子どもだけを優遇する遺言
このような場合、遺留分を侵害された相続人は、
遺留分侵害額請求をすることができます。
遺留分侵害額請求とは?
以前は「遺留分減殺請求」と呼ばれていましたが、
現在は金銭での請求が原則です。
つまり、
- 不動産を渡したくなくても
- 現金を準備しなければならない
という事態になることがあります。
遺言があっても争いになる理由
遺言があることで、かえって感情的な対立が生じるケースもあります。
「なぜ自分だけ少ないのか」
「親は本当はどう思っていたのか」
遺留分は、法律と感情がぶつかりやすい制度です。
遺留分トラブルを防ぐためのポイント
① 遺留分を前提に遺言を考える
完全に排除するのではなく、最初から考慮した内容にします。
② 付言事項を活用する
「なぜこの分け方にしたのか」を言葉で残すことで、
相続人の受け止め方が変わることがあります。
③ 専門家と一緒に設計する
相続関係や財産内容によって、最適な方法は異なります。
まとめ
遺言は「書けば終わり」ではありません。
遺留分を理解した上で作成することが、本当の意味で家族を守ることにつながります。
将来の争いを防ぐためにも、
一度立ち止まって、相続全体を見渡すことが大切です。
